投稿日:2026年9月27日 | 最終更新日:2026年9月27日
被災したのに国の支援が受けられない!? 千葉豪雨から考える、つくば・土浦の水害への備え
2026年8月に千葉県で起きた豪雨では、多くの住宅が浸水被害を受けました。片付けや修理に追われるなか、「罹災証明書は出たのに、生活再建の支援金を受けられない」という声も報じられています。
「被災したことが証明されているのに、どうして?」と感じますよね。今回は、その理由と、私たちの暮らすつくば市・土浦市で考えておきたい水害への備えを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
千葉では、どれくらいの住宅が支援金の対象外に?
共同通信が千葉県内の15市町を取材したところ、2026年9月15日時点で「半壊」とされた住宅3,067件のうち、2,786件が国や県の「被災者生活再建支援金」の対象外となる「通常の半壊」でした。およそ9割に当たります。これは取材した15市町の、その時点での集計です。県内すべての被災住宅を数えた数字ではありません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b022c3bb5e7eef6e917a5e78f28223c4c8b7a8a
↑共同通信の記事URLになります。
「罹災証明書があるのに支援金は出ない」理由
罹災証明書は、住宅が災害で受けた被害の程度を証明する書類です。証明書の発行と、支援金の受給は別の条件で決まります。
生活再建支援金は、原則として「全壊」「大規模半壊」「中規模半壊」などが対象です。一方、「通常の半壊」は原則として対象外。つまり、同じ「半壊」という言葉が付いていても、中規模半壊か通常の半壊かで、支援金を受けられるかが変わります。通常の半壊でも、危険防止などやむを得ない理由で住宅を解体した場合には、対象になり得ます。
判定に使う「損害割合」は、修理代の見積額や、壊れた家具・家電の金額を足したものではありません。市町村が国の基準に沿って、住宅の浸水状況や床・壁・設備などの損傷を調べ、住宅そのものの被害を判定します。そのため、家財を失い、片付けや修繕で大きな負担が生じても、住宅の判定は「通常の半壊」にとどまる場合があります。
木造・プレハブの1~2階建て戸建て住宅を、浸水の深さで第一次調査する場合には、床上10cm以上1m未満は「通常の半壊」、床上1m以上1.8m未満は「中規模半壊」が目安です。これはすべての建物に共通する決定表ではありません。外壁などが水流やがれきで壊れた場合には別の基準があり、詳しい第二次調査で判定が変わることもあります。
つくば市・土浦市でも、似た浸水は起こり得る?
千葉県で話題になった「内水氾濫」は、短時間に大量の雨が降り、側溝や下水道などで雨水を排水しきれず、道路や住宅地に水がたまる現象です。川があふれていなくても起こり得ます。
つくば市では、市が小貝川・桜川・谷田川などの洪水浸水想定を案内しています。また、下水道などの排水能力を超えた場合を想定した「雨水出水浸水想定区域」も公開しています。河川沿いの低い土地に加え、内水氾濫については、ご自宅周辺の排水や土地の高低も確認したいところです。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/shichokoshitsukikikanrika/gyomuannai/1/3/1000602.html (つくば市内水ハザードマップURL)
土浦市では、霞ヶ浦・桜川に加え、新川・備前川など複数の河川について洪水ハザードマップを公開しています。さらに、内水ハザードマップと、排水施設で雨水を流しきれない場合の浸水想定図もあります。市の災害履歴には、1993年に北荒川沖町周辺・東真鍋町周辺で内水氾濫が発生した記録も残っています。
https://www.city.tsuchiura.lg.jp/data/doc/1371022794_doc_32_1.pdf (土浦市内水ハザードマップURL)
ここで挙げた河川沿いや地区のすべての住宅が浸水するという意味ではありません。道路一本、敷地の高さ、建物の造りによっても状況は変わります。まずは市の「洪水」と「内水・雨水出水」の両方の地図で、ご自宅の住所と避難経路を確認してみてください。地図で色が付いていない場所でも、想定を超える雨への備えは必要です。
住宅の被害を少しでも抑えるために
⚫︎敷地の排水を点検する。 雨どいや排水ますに落ち葉・泥がたまっていないか、普段から確認しましょう。流れが悪い場合は、詰まりや勾配の点検も検討します。
⚫︎水の入り口を確認する。 玄関、掃き出し窓、低い位置の換気口などは、住宅に合わせて止水板や土のう・水のうを用意する方法があります。設置できる高さや範囲には限界があります。
⚫︎逆流への備えを考える。 大雨でトイレや浴室などの排水口から水が逆流する場合があります。繰り返す場合は、排水設備の状態や対策を専門業者に相談しましょう。(もちろん私たちも対応しております!)
⚫︎水に弱いものを高い場所へ。 分電盤や設備機器の配置を確認し、移せる家電・書類・貴重品は早めに上へ。設備の移設やかさ上げは、住宅の条件に合わせて検討します。
⚫︎もし被災したら、片付け前に記録を残す。 建物全体、浸水した高さ、床・壁・設備の傷みを写真に撮り、罹災証明書の申請先を市町村に確認しましょう。住宅の応急修理制度を利用したい場合は、工事代金を支払う前に窓口へ相談してください。
もちろん、大きな浸水が予想されるときに住宅を守ろうと現場に残ることは危険です。まずはご自身とご家族の安全、早めの避難を優先してください。
私たちは、つくば市・土浦市の地域のリフォーム会社として、一軒一軒の住まいに合った備えを一緒に考えさせて頂いております! 「うちの雨どいや排水は大丈夫?」「玄関に止水板を付けられる?」など、住まいのことで困ったことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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