投稿日:2026年8月25日 | 最終更新日:2026年8月25日
【工事費込み価格で比較】タンクレストイレはどれがおすすめ?
こんにちは!
トイレのリフォームをご検討中のお客様から、よくいただくのが、
「TOTO・LIXIL・パナソニック、結局どのトイレがいいの?」
というご質問です。
どのメーカーも便利そうな機能がたくさん付いていますし、カタログを読めば読むほど迷ってしまうんですよね。
そこで今回は、人気のタンクレストイレの中から、次の3商品を比較してみます。
- TOTO「ネオレストRS2」
- LIXIL「サティスS6」
- パナソニック「アラウーノS160 タイプ1K」
先に、今回の基本工事費込み価格まで含めた結論をざっくりお伝えすると、
- 総合的なコストパフォーマンスなら、アラウーノS160 タイプ1K
- 上位機種らしい便利さを重視するなら、サティスS6
- きれい除菌水と節水性能を最優先するなら、ネオレストRS2
という選び方になります。
ただし、単純に「一番高い商品が一番おすすめ」というわけではありません。ご家庭の使い方や、現在のトイレの広さ・排水位置・水圧によって、向いている商品が変わります。
それでは、3商品を詳しく比べていきましょう。
まずは3商品の違いを一覧で比較
| 比較項目 | TOTO ネオレストRS2 | LIXIL サティスS6 | パナソニック アラウーノS160 タイプ1K |
|---|---|---|---|
| 基本工事費込み価格(税込) | 280,000円 | 280,000円 | 178,000円 |
| 便器の素材 | 陶器・セフィオンテクト | 陶器・アクアセラミック | 有機ガラス系樹脂 |
| 床排水の洗浄水量 | 大3.8L/小3.0L | 大5.0L/小3.8L | 大4.8L/小3.6L |
| 便器の洗浄方式 | トルネード洗浄 | パワーストリーム洗浄 | バブル洗浄+スパイラル水流 |
| 自動便ふた開閉 | あり | あり | あり |
| 自動便器洗浄 | あり | あり | あり |
| 男性立ち小用時の自動洗浄 | あり | あり | なし |
| 温水方式 | 瞬間式 | 瞬間式 | 貯湯式 |
| 温風乾燥 | なし | あり | なし |
| 年間消費電力量 | 108kWh/年 | 115kWh/年 | 173kWh/年 |
| 奥行きの目安 | 壁から約700mm | 壁から約650mm | 約700mm |
| カラー | 2色 | 4色 | ホワイトのみ |
今回の価格は、当店における標準的な「基本工事費込み・税込価格」です。既存便器の排水位置、給水位置、床や壁の補修、コンセント工事、寒冷地仕様、手洗器の有無などによって追加費用が発生する場合があります。
工事費込み価格で見ると、評価はどう変わる?
最も安いアラウーノS160を基準にすると、価格差は次のようになります。
| 商品 | 基本工事費込み価格(税込) | アラウーノS160との価格差 |
| アラウーノS160 タイプ1K | 178,000円 | 基準 |
| サティスS6 | 280,000円 | +102,000円 |
| ネオレストRS2 | 280,000円 | +102,000円 |
ここで注目したいのが、サティスS6とネオレストRS2がまったく同じ価格という点です。
一方、アラウーノS160は、上位2商品よりそれぞれ102,000円安くなっています。この10万円以上の差はかなり大きく、商品を選ぶうえで無視できません。
102,000円を追加すると、何が変わる?
アラウーノS160からサティスS6へ変更すると、102,000円の追加で、瞬間式温水・温風乾燥・男性立ち小用時の自動洗浄・約650mmのコンパクト設計・陶器製便器などが加わります。
ネオレストRS2へ変更する場合も同じく102,000円の追加で、きれい除菌水・3商品の中で最も少ない洗浄水量・瞬間式温水・陶器製便器・男性立ち小用時の自動洗浄などが得られます。
つまり、追加の10万円は単なるメーカー名の違いではなく、温水方式や便器素材、自動機能、衛生機能の違いに支払う金額ということになります。
電気代だけで10万円の差は回収できる?
カタログ記載の年間消費電力量に、電気料金31円/kWhを掛けて単純計算すると、年間電気代の目安は次のようになります。
| 商品 | 年間消費電力量 | 年間電気代の単純計算 |
| ネオレストRS2 | 108kWh | 約3,350円 |
| サティスS6 | 115kWh | 約3,570円 |
| アラウーノS160 タイプ1K | 173kWh | 約5,360円 |
アラウーノS160と比べると、ネオレストRS2は年間約2,000円、サティスS6は年間約1,800円ほど電気代を抑えられる計算です。ネオレストRS2は水道代の面でも有利ですが、電気代や水道代だけで102,000円の価格差を短期間に回収するのは難しいでしょう。
そのため、上位2商品を選ぶ場合は「元を取る」というより、瞬間式温水、温風乾燥、除菌機能、コンパクトさなどの快適性に価値を感じるかどうかがポイントになります。
TOTO「ネオレストRS2」はどんなトイレ?

ネオレストRS2は、今回比較する3商品の中では、衛生機能・節水性・使いやすさのバランスがとても良い商品です。
・「きれい除菌水」で便器とノズルを清潔に
ネオレストの大きな特徴が、TOTO独自の「きれい除菌水」です。
水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる水で、使用後に便器内やノズルを自動で洗浄します。洗剤や薬品を補充しなくても使えるのが、うれしいところです。
使用前には便器内へミストを吹きかける「プレミスト」で汚れを付きにくくし、使用後は「便器きれい」「ノズルきれい」で清潔を保ちやすくします。
もちろん、まったく掃除が必要なくなるわけではありませんが、日常のお手入れ負担はかなり減らしやすい商品です。
・3商品の中で最も節水
床排水の場合、大洗浄3.8L・小洗浄3.0Lです。
今回比較する3商品の中では、標準洗浄水量が最も少なくなっています。トイレは毎日何度も使うものなので、長く使うほど節水性能の差が出やすい部分ですね。
・温水は瞬間式
おしり洗浄の温水は、使うときに必要な分だけ沸かす瞬間式です。
家族が続けて使用しても湯切れしにくく、貯湯式と比べて待機時の消費電力も抑えやすくなっています。
・ネオレストRS2の気になる点
RS2には温風乾燥が付いていません。また、便座は通常の暖房便座で、上位シリーズにある瞬間暖房便座ではありません。
便器先端までの奥行きは約692mm、壁から見ると約700mmなので、サティスS6ほどのコンパクトさはありません。
今回の基本工事費込み価格は280,000円で、サティスS6と同額です。
同じ価格のサティスS6には温風乾燥やコンパクトさという強みがありますが、ネオレストRS2には、洗剤を補充せずに使える衛生機能と3商品の中で最も少ない洗浄水量があります。価格では差が付かないので、清潔性と節水性を重視する方にはRS2が納得しやすい選択です。
LIXIL「サティスS6」はどんなトイレ?

サティスS6の一番の魅力は、なんといってもコンパクトさです。
・壁から約650mmのコンパクト設計
サティスSタイプは、本体奥行きが約635mm、壁から便器先端まで約650mmです。
ネオレストRS2やアラウーノS160と比べると、およそ50mm短くなります。
「たった5cm?」と思われるかもしれませんが、0.4坪や0.5坪のトイレでは、この5cmが意外と大きいんです。便器前の立ち座りがしやすくなったり、小型の手洗器を設置しやすくなったりします。
・温風乾燥を搭載
今回の3商品の中で、温風乾燥が付いているのはサティスS6だけです。
さらに、温水は瞬間式。男性が立って小用をした場合の自動洗浄にも対応しており、便ふたを閉じてから洗浄する設定もできます。
夜間に足元と便器内をやさしく照らす「ほのかライト」も付いています。
・アクアセラミックと鉢内除菌
便器は「アクアセラミック」を採用しています。水アカや汚れが落としやすい陶器で、フチの見えない部分をなくしたフチレス形状になっています。
また、プラズマクラスターイオンによる「鉢内除菌」や、銀イオン水によるノズル除菌も搭載されています。
便器と機能部の隙間は、リモコン操作で機能部を持ち上げる「電動お掃除リフトアップ」で掃除できます。この部分にホコリや尿汚れがたまると、においの原因になりやすいので、かなり便利な機能です。
・サティスS6の気になる点
今回の基本工事費込み価格は280,000円で、ネオレストRS2と同額です。温風乾燥・瞬間式温水・男性立ち小用時の自動洗浄・ほのかライトまで搭載されています。
ネオレストRS2と同じ価格で温風乾燥やコンパクト設計まで選べるため、快適機能の多さを重視する方にはかなり魅力的な条件です。
また、洗浄水量は大5.0L・小3.8Lなので、ネオレストRS2より多くなります。
気になる点は、洗浄水量が大5.0L・小3.8Lで、ネオレストRS2より多いことです。また、通常仕様は流動時0.07MPa・17L/分以上の水圧が必要です。水圧が低い住宅では、低流動圧対応ブースター付仕様を検討するため、表示価格より高くなる可能性があります。
パナソニック「アラウーノS160 タイプ1K」はどんなトイレ?

アラウーノS160 タイプ1Kは、価格を抑えながら、泡洗浄や自動便ふた開閉を使いたい方に向いています。
◼︎台所用中性洗剤を使ったバブル洗浄
アラウーノといえば、やはり泡ですよね。
市販の台所用中性合成洗剤を本体に入れておくと、洗浄時に泡を発生させます。大きな汚れを落とすミリバブルと、細かい汚れに働きかけるマイクロバブル、さらにスパイラル水流を組み合わせて便器内を洗います。
洗剤約250mLで、およそ3か月が使用目安とされています。専用洗剤でなくてもよいのは助かりますが、洗剤の種類には制限があるため注意が必要です。
◼︎男性の立ち小用による飛び散り対策が充実
アラウーノS160には、次の「トリプル汚れガード」があります。
- 泡で水面を覆って飛び散りを抑える「ハネガード」
- 便器外への垂れを抑える「タレガード」
- 前方や側面からの漏れを抑える「モレガード」
ご家族に立って使用する男性が多い場合は、床や壁への飛び散りを減らしやすいのが大きなメリットです。
◼︎価格が大きな魅力
今回の基本工事費込み価格は178,000円です。
サティスS6、ネオレストRS2より、それぞれ102,000円安くなります。泡洗浄、自動便ふた開閉、自動便器洗浄、トリプル汚れガードまで付いて、この価格差です。
瞬間式温水や温風乾燥、男性立ち小用時の自動洗浄はありませんが、それらを必須としない方にとっては、かなりコストパフォーマンスの高い商品と言えます。
◼︎アラウーノS160の気になる点
便器は陶器ではなく、「スゴピカ素材」と呼ばれる有機ガラス系樹脂です。
水アカが固着しにくく、軽量というメリットがありますが、研磨剤入りブラシや強い洗剤など、使用できない掃除用品があります。
また、おしり洗浄の温水は約0.6Lの貯湯式です。家族が続けて使用すると、瞬間式に比べて湯切れしやすく、年間消費電力量も173kWh/年と、ほかの2商品より多くなっています。
男性立ち小用時は、便器から離れても自動洗浄されません。立って使用したあとは、リモコン操作で便座・便ふたを閉じてから流すことになります。
掃除のしやすさは、どの商品が一番?
これは「どこの汚れを減らしたいか」で答えが変わります。
・便器やノズルを洗剤なしで清潔に保ちたい
この場合は、ネオレストRS2がおすすめです。
きれい除菌水で便器とノズルを自動洗浄できるので、洗剤を補充する手間がありません。陶器表面もセフィオンテクトで、長期的に使いやすい組み合わせです。
・泡で便器内を洗ってほしい
この場合は、アラウーノS160です。
台所用中性洗剤を使った泡洗浄は、ほかの2商品にはない分かりやすい特徴です。男性立ち小用時の飛び散り対策も含め、床や壁まで汚れにくくしたい方に向いています。
・便器と機能部の隙間をしっかり掃除したい
この部分はサティスS6が便利です。
電動お掃除リフトアップで機能部が真上に上がるため、普段は手が届きにくい隙間を拭きやすくなります。
3商品は、それぞれこんな方におすすめです
ネオレストRS2がおすすめの方
- 衛生機能を重視したい
- 洗剤を補充せずに便器・ノズルを清潔に保ちたい
- 節水性能を重視したい
- 瞬間式温水がよい
- 男性立ち小用時も自動で流してほしい
- きれい除菌水と節水性能に価格差以上の魅力を感じる
サティスS6がおすすめの方
- トイレが狭く、少しでも便器前の空間を広くしたい
- 温風乾燥が必要
- ピンクやブルーグレーなど、便器カラーも選びたい
- 男性立ち小用時も自動洗浄してほしい
- 夜間用のほのかライトが欲しい
- 便器と機能部の隙間を掃除しやすくしたい
アラウーノS160 タイプ1Kがおすすめの方
- 工事費を含めた総額を抑えたい
- 泡洗浄を使いたい
- 男性立ち小用時の飛び散りを減らしたい
- スマートフォンアプリを使いたい
- 陶器にこだわらない
- 洗剤補充や掃除用品の制限が気にならない
リフォーム会社としての総合おすすめは?
今回の基本工事費込み価格まで含めて総合的な一台を選ぶなら、当社としては「アラウーノS160 タイプ1K」を最もおすすめしやすいです。
理由は、基本工事費込み178,000円という価格で、泡洗浄、自動便ふた開閉、自動便器洗浄、暖房便座、脱臭、トリプル汚れガードまでそろっているからです。
もちろん、便器が陶器ではないこと、温水が貯湯式であること、温風乾燥がないことなど、上位2商品との差はあります。それでも、どちらに対しても102,000円安いことを考えると、多くのご家庭にとって十分に納得感のある選択肢です。
一方、「せっかくリフォームするなら、機能面にもこだわりたい」という方には、サティスS6がおすすめです。
サティスS6はネオレストRS2と同じ280,000円で、温風乾燥、約650mmのコンパクト設計、男性立ち小用時の自動洗浄、ほのかライトなどを備えています。便利機能の多さで選ぶなら、サティスS6が一歩リードしていると感じます。
一方のネオレストRS2も、同じ280,000円です。きれい除菌水、大3.8L・小3.0Lの節水性能、セフィオンテクトを重視する方であれば、RS2のほうが満足度は高くなるでしょう。上位2商品は価格が同じなので、サティスS6は「快適機能」、ネオレストRS2は「清潔・節水」と、目的で選び分けるのが正解です。
今回の価格を踏まえた当社のおすすめ順は、次のとおりです。
- コストパフォーマンス重視:アラウーノS160 タイプ1K
- 上位機種の便利さ重視:サティスS6
- 衛生機能と節水性能重視:ネオレストRS2
これは単純な性能順位ではありません。「工事費込みで、支払う金額に対してどれだけ希望する機能が得られるか」という視点での順位です。
最後に
今回ご紹介した3商品は、どれも同じようなタンクレストイレに見えますが、得意分野はかなり違います。
- アラウーノS160 タイプ1K:工事費込み178,000円。価格と泡洗浄を重視する方におすすめ
- サティスS6:工事費込み280,000円。コンパクト設計・温風乾燥・便利機能を求める方におすすめ
- ネオレストRS2:工事費込み280,000円。きれい除菌水と節水性能を重視する方におすすめ
トイレ選びでは、カタログ価格だけでなく、既存便器の排水位置、給水位置、水圧、コンセントの位置、手洗器の有無なども確認する必要があります。
「わが家にはどれが付けられるの?」
「本体と工事を合わせると、結局いくらになる?」
そんな疑問がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。現在のトイレを確認したうえで、ご希望やご予算に合った商品をご提案いたします。

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